大学スポーツ界が直視すべき現実と考えるべき対策 日大アメフト廃部

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編集委員・中小路徹
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 日本大学アメリカンフットボール部を廃部にする方針が的確かどうかは、意見が分かれると思う。

 違法薬物が部の中で広がった事実はあるにせよ、この問題には、発覚後の大学側の不適切な対処が多分にからんでいる。大麻の所持や譲り受けといった容疑の程度と、アメフト部に対する社会的制裁のバランスが適切なのかを含め、「連帯責任」として、学生アスリートのスポーツの場まで奪っていいのか、もやもやしたものがある。

 他大学でも、運動部員が薬物事案で逮捕される事例が続出している。しかし、学生アスリートが一般学生より、薬物に手を染めやすいかどうかは、わかっていない。この点も、押さえなければいけないと思う。

 ただ、大学スポーツ全体がそ…

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