LINEヤフー流出、発端は韓国から 「管理あまりにずさん」批判も

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柴田秀並 渡辺淳基
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 9500万人の利用者を持つ「LINEアプリ」で大規模な個人情報の流出が明らかになった。発端は大株主の韓国IT大手ネイバーの委託先がサイバー攻撃を受けたことだったが、旧LINE社の社内システムと一部共通化していたため、日本の利用者にまで被害が及んだ。

 「システムへのアクセス管理があまりにずさんだ。過去の反省が生かされていないのではないか」。経済官庁で個人情報を扱う官僚は驚いた。

 今回の特徴は、韓国ネイバーのサーバー経由で不正アクセスを許したこと。ネイバー子会社と旧LINE社が一部で同じシステム基盤を使っていたうえ、ネイバー側の委託先企業が旧LINE社の社内ネットワークにアクセスできる状態になっていたという。

 LINEヤフーでは過去にも…

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    須藤龍也
    (朝日新聞編集委員=情報セキュリティ)
    2023年11月28日0時5分 投稿
    【視点】

    旧LINEの関係者によれば、社内の情報共有のため独自に作り上げた「wiki(ウィキ)」システムによって、全社員が同じ情報を閲覧することができたといいます。ウィキとは、皆が自由に書き込むことができる掲示板によってコンテンツを作り出す仕組みです

    …続きを読む