ライブコマース、大手が続々参入 個人配信の負担減、挑む物流会社も

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高橋豪

 インターネットのライブ動画で商品を売り込む「ライブコマース」が広まりつつある。テレビの通販番組とも似ているが、消費者と双方向のやりとりができるのが特徴だ。市場拡大を見据えて大手企業が乗り出している。

 日本航空と子会社の旅行会社ジャルパックは昨年11月からライブコマースを始めた。初のライブ動画は、横浜市内のサウナ施設から配信。サウナの中に作った会議スペースの紹介や、タオルを振って熱気を送る「アウフグース」のパフォーマンスなど45分間のライブを、約1300人が視聴。反応や質問が次々に寄せられていた。

 「サウナで仕事ははかどるのですか?」とのコメントに、出演した社員が「オフィスに比べて、ここではすぐ発散できるのでパフォーマンスは上がります」と回答。航空券や宿泊施設とセットにして旅行先のサウナ施設をお得に楽しめる旅行商品へと誘導していた。

 旅行予約サイトの普及で店舗は減少している。接客の機会が減る中、顧客の疑問に答えながら商品を提案する場としたい考えだ。その後も沖縄の宿泊施設や北海道のスキー場からの配信を行った。

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