遅れる大阪万博の海外パビリオン建設 ゼネコンが乗り気でない理由
長橋亮文
2025年4月に開幕する大阪・関西万博の海外パビリオンの建設が大幅に遅れている。ゼネコンが契約に二の足を踏んでいるからだ。背景には、人手不足や資材高に加え、会場へのアクセスの悪さや外国政府との交渉の難しさがある。
「(開幕に間に合うための)デッドライン(期限)は過ぎていると思った方がいいのではないか」
日本建設業連合会(日建連)の宮本洋一会長は27日の会見で、パビリオンの予算や工期、設計書を示していない外国政府に対し、対応を急ぐよう訴えた。
高騰する資材費 配慮してくれない外国政府
ゼネコンが頭を抱えるのが…
- 【視点】
東京五輪のときは、「開催できるか、成功するかどうかは別として、とにかく準備作業をカネにしたい」という空気感があって、実際その通りになった。 「いろいろなデメリットは承知だが、それを踏まえても業界的な旨みがある」から強行された面がある。
…続きを読む
2025大阪・関西万博
2025年4月13日に大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が開幕しました。関連のニュースをまとめています。[もっと見る]