飲酒ガイドライン案「シンプルに呼びかける方が…」 関係者の見方は
関根慎一
国として初の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」案を22日、厚生労働省がまとめた。大腸がんの発症リスクを高める飲酒量(純アルコール量)を1日あたり約20グラム(週150グラム)以上、生活習慣病のリスクを高める量を男性で1日あたり40グラム以上、女性で20グラム以上などと例示。ただ、専門家らからは困惑の声もあがる。
ガイドライン案では、飲酒のリスクに関する純アルコールの摂取量について、1日あたり「20グラム」や「40グラム」などと複数の指標で示す形となった。アルコール問題の対策などに取り組むNPO法人「ASK」の今成知美代表は「非常に広報しにくくて困る」と話す。
国の健康施策「健康日本21」では「節度ある適度な飲酒」として1日20グラム、生活習慣病のリスクを高める量として1日40グラムとしてきた。今成代表は「40グラムは記載せず、リスクの低い量として20グラム、できればそれより少ない量にしましょうとシンプルに呼びかける方が良かった」と指摘する。
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