パナソニックHD、自動車部品事業の子会社を米投資ファンドに売却へ

中村建太

 パナソニックホールディングス(HD)は17日、自動車部品事業を手がける子会社「パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)」を、米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントのグループ会社が運営するファンドに売却することで基本合意したと発表した。パナソニックHDはPASの株式の売却数や金額を明らかにしていないが、PASの株式の過半を売って、持ち分法適用会社とする見通しだ。2024年3月末までの正式契約を目指すという。

 パナソニックHDの自動車部品事業は、津賀一宏前社長(現会長)が、「脱・家電」を目指して主導。いまの社長である楠見雄規氏が、社長就任前にトップを務めていた。

 2023年3月期の売上高は1兆2975億円で、同HD全体の約15%を占める。PASのグループ従業員は23年3月末時点で約3万人いる。同HDは、PASの事業や人員の整理、社名の変更は想定していないとしている。

 パナソニックHDは、かねて事業再編の見直しを視野に入れて検討し、今年度中に「方向性を決める」としていた。(中村建太)…

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