物流の「2024年問題」解決策となるか 「中継輸送」の現場を見た

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田中美保
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 トラック運転手にも時間外労働の上限規制が適用され、人手不足で物流が滞るおそれがある「2024年問題」。来年4月から規制が始まるのを前に、静岡県内では運行途中でほかの運転手と乗務を交代する「中継輸送」を採用したり、異なる会社が共同で輸送しあったりして運転手の労働時間を短くする取り組みが進んでいる。関東・関西の中間に位置する地の利を生かした動きだ。

 9月末の金曜夜。時計の針が12時を過ぎ、日付が変わった。大型トラックが次々とゲートをくぐっていく。

 新東名高速下り線浜松サービスエリア隣にある中継輸送の拠点「コネクトエリア(CA)浜松」(浜松市北区)。大阪府からエアコンを運んできた男性(47)は運転手歴8年。埼玉県川口市から紙製品を運ぶ同僚と落ち合い、貨物トレーラーと牽引(けんいん)車を手際よく取り換えた。19年から勤務先がCA浜松と契約し、関東に行かずに帰れるようになった。「日曜までに帰宅でき、子どもと遊べる時間が取れるようになった」

利用台数は前年度比3割増

 相模原市から来た男性運転手…

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