岸田派、支持率低迷で急きょ「作戦会議」 ただ、次は「2週間後」
内閣支持率の下落や政務三役の辞任ドミノに岸田文雄首相が苦しむ中、自民党岸田派(宏池会)が苦境を脱する「打開策」に向け、議論を始めた。領袖(りょうしゅう)である首相を支えたい考えだが、「お公家集団」と呼ばれる同派にはいまいち危機感が広がっていないようだ。
16日昼、東京・永田町。首相の留守を預かる岸田派座長の林芳正前外相は所属議員に、こう呼びかけた。「後半戦国会、波高し。一致団結して首相を支え、総裁派閥としてまとまって行動したい」
最近の報道各社の世論調査では支持率が軒並み過去最低を更新。この日発表された時事通信の調査では、支持率は前月比5ポイント減の21・3%で2012年の政権復帰後の最低を記録した。
さらに10月下旬以降、女性との不適切な関係や公職選挙法違反容疑事件などに関連し、政務官や副大臣の3人が相次いで辞任した。加えてこの日は、事務所の女性スタッフへの性加害疑惑を週刊文春で報じられた三宅伸吾防衛政務官は国会で釈明に追われた。
窮地に追い込まれつつある首相を救おうと、16日の岸田派の会合は急きょ「作戦会議」の場となった。
出席者によると、派の役員や…
- 【視点】
宏池会は、権力闘争に疎く「お公家集団」と揶揄される一方、創設者の池田勇人元首相はじめ、官僚出身者が多いこともあって政策には強いことをウリとしてきました。しかし、その宏池会政権である岸田政権の支持率低迷の一因は、「減税と増税」という逆ベクトル
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