「佐賀」満載のマレーシア恋愛ドラマ、現地で人気 背景に綿密な戦略

有料記事

岡田将平

 佐賀県内で撮影されたマレーシア発のドラマが東南アジアなどで配信された。その名も「FROM SAGA, WITH LOVE(佐賀より愛をこめて)」。なぜマレーシア? なぜ佐賀?

 ドラマの主人公は、いつも夢見がちなマレーシア人の女性、カルマ。俳優の女性とそのボーイフレンドのカメラマンと一緒に仕事で佐賀を訪れ、陶芸家見習いのマレーシア人の男性と出会う。そこから男女4人によるラブコメディーが繰り広げられる。

 嬉野市の温泉街や唐津市の唐津城、有田町の窯元など、佐賀の景色が次々と登場する。香港を拠点とし、東南アジアなどで展開する動画配信サービスViuで9~10月、全10話(1話30分)が配信された。

撮影用の着物、貸してくれたのは

 嬉野市の公衆浴場「シーボルトの湯」では、中に入ったカルマが「みんな裸だった」と驚くシーンがある。マレーシアに多いイスラム教徒は裸を人前で見せることができないからだ。日本の文化も織り交ぜながら、物語は進む。

 エグゼクティブプロデューサ…

この記事は有料記事です。残り1847文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
岡田将平
佐賀総局
専門・関心分野
平和、戦争体験の記録・継承、地方