オランダの飾り窓地区→エロチックセンター? おさまらぬ住民の怒り
通りに面した「飾り窓」のガラス越しに、下着姿の女性たちが立つ――。そんな性産業をなりわいとする宿が250近く軒を連ねるオランダ・アムステルダムの「飾り窓」地区。500年以上の歴史があるとされる地区が、大きな分かれ道にいる。市は別の場所に「エロチックセンター」を新設し、一部を移転させる計画だが、住民や関係者の賛否は割れている。
アムステルダム中央駅から南へ歩いて10分ほど。石畳の小道を行き交う観光客の波をかき分け、運河沿いにある4階建ての家屋にたどり着いた。1階と2階にそれぞれ人の背丈ほどの窓が四つあり、窓際に椅子が置かれている。昼夜を問わず、性を売る女性たちがそこに座り、通行人に視線を送る。ここがアムステルダム名物の「飾り窓」だ。
「祖父の代から57年間、この街で飾り窓の経営を続けています」
そう話すフリッツ・フットさん(38)が内部を見せてくれた。赤いライトに照らされた部屋は、ビジネスホテルのシングルルームほどの広さだ。赤いカバーのベッドと洗面台などがあるだけのシンプルなものだった。
壁にレバーのようなもの 何に使うのか?
壁に小さなレバーのようなも…
- 【視点】
以前、ヨーロッパの様々な街のナイトクラブを巡るDJツアーをした時、アムステルダムの飾り窓地区の中の建物の地下にあるクラブに出演したことがあった。地区全体が異様な活気に包まれていて、それがネガティブな雰囲気ではなく、これはこれで国が公に認めた
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