上川外相「女性の視点なき施策は持続しない」 米国で起業家らに講演

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サンフランシスコ=松山紫乃
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 アジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議のため米サンフランシスコを訪問中の上川陽子外相は13日午後(日本時間14日午前)、紛争問題の解決などに女性が参画する重要性を説く「女性・平和・安全保障(WPS)」をテーマに講演した。若手の女性起業家らを前に、「WPSは平和構築の専門家だけでなく、様々な立場の人々が貢献できる。ビジネスやその他の先進的分野の視点も応用できる」と述べた。

 日米の交流を支援する米日カウンシルなど4団体が共催したシンポジウムで講演し、日系人や若手の女性起業家、米政府関係者ら約90人が参加した。

 WPSの普及に取り組む上川氏は「社会が経済的に安定しているほど暴力や紛争が起こりにくい」と強調。イスラエル軍の侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ地区や、ロシアの侵略が続くウクライナ情勢に触れ、「経済と、平和と安定を(切り離すのではなく)不可分のテーマとして議論すべきだ」と訴えた。

 男女の性差の視点を技術革新につなげる「ジェンダード・イノベーション」の考え方を米スタンフォード大が推進していることにも言及。「テクノロジーに女性を参加させることで、より創造的な解決策が生まれる」「女性の視点を組み込んでいない施策は持続しない」とも語った。

 上川氏はシンポジウムの締め…

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