上場企業中間決算、円安で3年連続最高益へ 賃上げ交渉へ波及するか

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編集委員・中川透
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 上場企業の2023年9月中間決算の発表が10日、ピークを迎えた。SMBC日興証券の集計によると、最終的なもうけを示す純利益は3期続けて過去最高となる見通し。円安、コロナ禍からの回復、値上げが利益を押し上げた。好業績が来春の賃上げ交渉にどう結びつくかが、今後の日本経済の焦点になる。

 10日は3月期決算企業の2割の約430社が中間決算を発表した。東証株価指数(TOPIX)採用銘柄で前日までの公表分996社(全体の7割)をSMBC日興証券が集計したところ、売上高は前年比7%増の249・5兆円、純利益は同7%増の18・9兆円だった。

 好業績の一因が円安。4月に…

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