円安再び、151円40銭台 迫る33年ぶり水準、株・債券も安く

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土居新平

 10日の東京外国為替市場円安ドル高が進み、一時1ドル=151円45銭をつけた。米国での利上げが想定以上に長引くとの見方が広がり、円を売って金利の高いドルを買う動きが強まった。約33年ぶりの円安水準となる1ドル=151円95銭が再び近づき、市場は財務省日本銀行による為替介入に対する警戒感を強めている。

 午後5時時点では前日同時刻より48銭円安ドル高の1ドル=151円38~39銭。円相場は今月1日に約1年ぶりに151円70銭台をつけて以降、やや円高に振れ、一時は149円台まで上がっていた。

 再び円安が進んだ要因の一つは、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言だ。9日の講演で、物価上昇を抑え込もうとしているが「(金融政策が)そうした水準に到達したか確信していない」と述べた。

 市場はこれを、追加の金融引…

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この記事を書いた人
土居新平
経済部|金融取材キャップ
専門・関心分野
金融政策、民間企業、働き方