JR青森駅東口ビル、来春から段階的に開業 にぎわい創出に期待

野田佑介
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 JR青森駅東口に建設中の複合ビルが、2024年春から段階的に開業する。事業主体のJR東日本が発表した。春に商業施設と行政施設が先行して開業し、夏にはホテルがオープンする予定。ビルの開業で駅と周辺整備事業が一区切りを迎え、県都の玄関口のにぎわい創出に期待がかかる。

 ビルは10階建てで、延べ床面積は約1万7800平方メートル。名称は「JR青森駅東口ビル」に決まった。

 1~3階は商業施設で、JR東日本青森商業開発が運営する。南側にある既存の駅ビル「LOVINA(ラビナ)」とつながるため、名称は「&LOVINA(アンドラビナ)」とした。1階にカフェやレストラン、ドラッグストア、2~3階にはファッションや雑貨のテナントが入る。

 4階は青森市の「市民美術展示館」が入り、市民の作品展や展覧会、市の特別展を開催する。世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」をPRするため、青森県の情報発信拠点スペースも併設される。

 電気設備が入る5階を除き4階と6~10階は、「ウェルネス」をテーマにしたホテル「ReLabo(リラボ)」が入る。客室数は130で、医療・介護事業を展開する慈恵会(青森市)とグループ会社の城ケ倉観光(同)が運営する。

 ホテルには、運動ができる部屋を設けるほか、医師や保健師によるカウンセリング、温泉やヨガ、食事を組み合わせた健康増進のための様々なプログラムが用意される。

 JR東日本盛岡支社は「ビルの開業を機に、地域と一体となって街をさらに盛り上げていきたい。国内外から青森に足を運んでもらえるよう、魅力を発信できれば」としている。(野田佑介)

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