「東欧のシリコンバレー」ウクライナのIT企業 戦時下で奮闘

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杉山歩
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 10月に千葉県で開催された先端技術の見本市「CEATEC(シーテック)」には、ウクライナ企業の出展コーナーが初めて設けられた。「東欧のシリコンバレー」と呼ばれる同国のIT産業は戦時下でも成長を続ける一方、様々な困難に直面している。

 首都キーウを拠点とするIT企業「Kodisoft(コディソフト)」は、レストランや商業施設向けのテーブルを製造、販売している。天板にタッチパネルを備え、フォークとスプーンのマークを触ると食事のメニューが表示され、そこから注文ができる。

 映画のマークを押せば、近くの映画館の空席情報が見られる。どの席からどんな角度でスクリーンが見えるかのイメージ図も確認でき、席の予約も可能だ。すでに12カ国への納入実績があり、レストランや、クルーズ船などで使われているという。同社のドミトロ・カリタさんは「食事中にスマートフォンを使う人も多いですが、スクリーンを共有すれば、会話のない状態を解消できます」。イベント情報の掲載など、広告効果の高さもPRしていた。

 同じくキーウの「Cardi…

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