もう一度「がんばろう」 被災者にエール リーグ連覇のオリックス

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 プロ野球のパ・リーグ3連覇を果たしたオリックス・バファローズ。現在は大阪市を本拠とするが、2004年まではブルーウェーブの名で神戸市に本拠を置き、1995年の阪神・淡路大震災を経験した。「がんばろうKOBE」をスローガンにパ・リーグを制覇。震災発生日に黙禱(もくとう)を捧げるなど、選手は被災地に思いを寄せ続けている。

 この合言葉を広めた俳優堀内正美さん(73)=神戸市=は、日本シリーズで阪神と激闘を繰り広げたチームの姿に「コロナ禍から漂っていた沈滞ムードを振り払い、関西が盛り上がるきっかけをつくってくれた。もう一度みんなでがんばらないといけないというメッセージをもらった」と話す。

あふれてきた「魔法の言葉」

 震災の翌々日。ラジオ関西のパーソナリティーだった堀内さんは、スタジオのマイクに向けて語りかけた。「もうすぐレスキューが来ます。一緒にがんばりましょうね」

 ラジオ関西は震災直後から特別番組を放送。神戸市内のライフラインはあちこちで寸断していたが、曲のリクエストなどを受け付ける電話回線が生きていた。

 「みなさん、困りごとがあれ…

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