ネタニヤフ氏、戦後のガザへの関与明言 「イスラエルが安保に責任」
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相は6日、戦後のガザ統治について、イスラエルが安全保障の責任を負う考えを示した。戦闘開始から1カ月となり、ガザへの攻勢を強めるなか、ハマス排除後の自国防衛のため、イスラエルがガザに関与し続ける考えを初めて明確に打ち出した。
イスラエルは1967年の第3次中東戦争でガザ地区を占領。2005年にガザから軍を撤退させた後もガザ境界を封鎖し、人やモノの出入りを厳しく制限してきた。バイデン米大統領は、イスラエルが05年以前のようなガザ占領を繰り返すのは「大きな過ち」と述べている。
一方、ネタニヤフ氏は6日、米ABCテレビのインタビューで「戦後は誰がガザを統治すべきか」と聞かれ、「イスラエルが無期限で(ガザの)安全保障全般の責任を持つことになると思う」と発言。「そうしないと、想像を絶する規模のハマスのテロが起きる」と語った。また、「我々の人質の解放がなければガザでの停戦、全面的な停戦はありえない」と改めて強調した。
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