米国の若者に広がるパレスチナ支持 「自分たちと共通」の思いとは

有料記事イスラエル・パレスチナ 対立の深層

聞き手・ニューヨーク=中井大助
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 米国は長く、イスラエルを強く支援する姿勢で知られてきた。しかし、最近は若者を中心に、パレスチナを支持する人も目立つ。変化の背景に何があるのか。中近東史の専門家で、この地域の対立が米国に与えてきた影響について研究している米ランドルフ・メーコン大のマイケル・フィッシュバッハ教授に聞いた。

 ――米国内で、パレスチナに対する見方はどのように変化していますか。

 「第3次中東戦争が起きた1967年以降、公民権運動の活動家らを中心に、米国でも左派の一部がパレスチナの人たちへの支持を打ち出すようになりました。82年にはイスラエルがレバノンに侵攻し、イスラエルは中東の弱者ではなくむしろ支配する側なのではないか、という考えが多くの米国人に広がりました」

 「21世紀に入ってからはユ…

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