NTT版生成AI、来年3月から提供 医療などの業界特化で低コスト
松本真弥
NTTは1日、生成AI(人工知能)の基盤となる大規模言語モデル(LLM)を独自に開発し、来年3月から企業向けに提供を始めると発表した。医療など業界に特化することで、学習や運用にかかるコストを抑える。先行する米IT大手に対抗したい考えだ。
LLMは「tsuzumi(ツヅミ)」という。NTTはコンピューターに人間の言葉を教える「自然言語処理」の研究を長年続けており、この技術を生かした。
特長はコスト負担の軽さだ。AIの学習規模を示す指標「パラメーター」は、米新興企業オープンAIのGPT―3が1750億なのに対し、ツヅミは6億と70億の2種類。パラメーター数が多いほど複雑な処理が可能な一方、学習にかかる消費電力量が増えるという欠点もある。ツヅミは業界特化型にすることで、電力量や運用に必要な設備などを減らすことができるという。
10月からは先行して京都大…
- 【解説】
生成AIのパラメータ数は多ければ賢いAIになると考えられますが,記事にあるようにコストが増大するという欠点があります. 機械学習の世界では「ノーフリーランチの定理」と言われ,すべてに対してよい結果を出すモデルは存在しないと言われています.
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