「レッドチーミング」など生成AI開発者の行動規範 G7首脳が合意

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鈴木友里子 渡辺淳基

 主要7カ国(G7)首脳は30日、生成AI(人工知能)の開発者が守るべき国際的な「行動規範」に合意した。市場投入前にサイバー攻撃や人権侵害リスクへの耐性をテストして確認する「レッドチーミング」の実施などを盛り込んだ。日本が主導してG7の国際ルール作りを目指す「広島AIプロセス」の一環で、年末までにルール全体の合意を目指す。

 行動規範は、生成AIを含む高度なAI開発者に求める具体的な対応を示したものだ。「市場投入後に脆弱(ぜいじゃく)性、悪用されたインシデント(事象)やパターンを特定し、低減する」など全11項目で対応例が示された。AIが生成したコンテンツを識別する技術「電子透かし」の導入や、プライバシーや知的財産を尊重するための安全措置の実施といった内容が盛り込まれている。

 生成AIを含む高度なAIは…

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