両生類の4割絶滅の危機 気候変動や生息地の破壊が要因

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鈴木智之
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 両生類の4割が絶滅の危機にあり、状況は世界的に悪化していることが、国内外の100人以上の研究者による調査、解析でわかった。気候変動や生息地の破壊が主な要因で、研究者らは保全と回復に向けた早急な対応を求めている。

 8011種の両生類を対象に、2022年に完了した「第2回世界両生類アセスメント」の結果を分析したところ、絶滅種やデータ不足の種を除いた7065種のうち、絶滅危惧種に分類されたのは2873種で、4割を超えた。

 哺乳類(約3割)、爬虫(はちゅう)類(2割)、鳥類(1割)と比べて多く、04年の第1回に続き、両生類が最も絶滅の危機にある脊椎(せきつい)動物と示された。大きな影響を受けているのはサンショウウオやイモリだった。

 両生類全体の減少の要因をみると、第1回ではカエルツボカビなど感染症の影響が大きかったが、今回は気候変動による影響(39%)が最も多く、次いで生息地の破壊(37%)だった。日本では、生息地の破壊が主因となった。

 研究に参加した松井正文・京…

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