第2回「彼には家族が」セクハラ加害者気遣う1等海佐 無視された私の意思

【動画】「セクハラを訴えた私に起きたこと」#2
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 自衛隊でセクハラを訴えた女性が、意に反する形で加害男性と面会をさせられた際の音声記録を入手しました。加害者を励ますような上司の言葉。密室のやりとりからハラスメント問題が相次ぐ自衛隊の実態に迫ります。

 記事の後半では、面談で実際にやりとりした音声を公開しています。

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 西日本の地方都市で海上自衛官として働いていた20代の女性は、職場でセクハラ被害を訴えたあと、突然、加害者と面会させられた。会いたくないと伝えていたのに、所属部署の上級幹部から、避けては通れないことのように言われた。2022年12月21日のことだった。

 加害者の男性自衛官は女性に謝罪し、面談室から出ていった。

 部屋に残った所属部署のナンバー2(1等海佐)が口にしたのは、加害者側の心配だった。

幹部自衛官「加害者が壊れちゃうからさ」

 「謝罪をちゃんとさせてあげて、楽にさせてあげてね」

 「あなたはあなたで自分がどうしたほうがいいのかとかね、まあ彼はもう家族があるのでね、そこも踏まえた上でどうするか決めてもらえばいいから」

 「会いたくなかったかもしれ…

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