鉄道乗って「鉄分」補給? 秋田内陸線で「鉄ピザ」発売

吉田耕一
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 秋田内陸縦貫鉄道北秋田市)が、鉄分と秋田県産素材にこだわった「鉄ピザ」を販売している。県内のピザ店、農園と3者で連携したコラボ商品。担当者は「鉄道の旅と鉄ピザで鉄分補給を」とアピールする。

 鉄ピザの売りは「鉄分豊富な地元野菜」。鉄分の多いホウレンソウ(春と夏は小松菜)を主役に、鉄分の吸収を助けるビタミンCとたんぱく質もとれるようカボチャとベーコンをのせた。ホウレンソウのペーストをホワイトソースに混ぜることで味のえぐみを抑え、カボチャの甘みとベーコンの塩気が「絶妙なアクセント」になったという。

 三種町の石窯ピザ店「PIENO DI SOLE(ピエーノ・ディ・ソーレ)」と商品開発に取り組んだ。主役のホウレンソウは主に北秋田市の農園「ふかさわファーム」から調達。カボチャとベーコンは三種町産、塩は男鹿市産と県産にこだわり、「食体験を通じて秋田の魅力を発信したい」と説明する。

 鉄ピザは直径約20センチ。秋田内陸線阿仁合駅構内の同鉄道直営レストラン「こぐま亭」で販売中。店内で食べれば1枚1680円(税込み)。持ち帰りは箱代込みで1780円(同)。同鉄道オンラインショップでも販売(11月から配送)。

 商品発表会で、こぐま亭の加賀谷美由樹店長は「列車からの風景を楽しみながら食べて」、ピエーノ・ディ・ソーレ営業広報担当の三浦翔悟さんは「秋田県の魅力を知ってもらうきっかけに」、ふかさわファーム代表の宮本昌子さんは「これをきっかけに地域が元気になっていくよう期待したい」と話した。

 こぐま亭の営業は午前11時~午後3時(注文は2時45分まで)で、定休日は火・水曜。阿仁合駅停車の1時間以上前に電話予約すれば同駅のホームで受け取れる。予約はこぐま亭(0186・82・3666)へ。(吉田耕一)

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