CO2がせっけん・肥料の原料に「変身」 東京ガス、新事業に挑む

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伊沢健司
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 東京ガスは25日、都市ガスを使う際に出る排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)を化学反応させ、せっけんや肥料の原料に作り替える装置を設置する「CO2資源化サービス」を始めた。導入コストなどが課題だが、脱炭素社会の実現に向けて普及をめざす。

 カナダ企業が開発した装置を東ガスが2年がかりで改良した。装置の大きさは幅85センチ、奥行き200センチ、高さ190センチ。水酸化カリウム75キロを装置に入れ、排ガスを取り込むと化学反応が起こり、1週間ほどでせっけんや肥料の原料となる炭酸カリウム(炭酸塩)100キロができる。排ガスの熱で反応を促すため、従来の炭酸塩の製造工程に比べ2割ほどCO2の排出量を削減できるという。

 東ガスは装置の設置先から基本料金を受け取るほか、炭酸塩を設置先や他のメーカーに販売することで収益を得たい考えだ。主に工場向けを想定しているが、担当者は「商業施設などスペースが限られる場所への導入も期待できる」と話す。

 ただ、炭酸塩の製造コストや…

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