2度の引退からコートに戻った元代表主将 「何回、復帰してもいい」

有料記事

聞き手・吉田純哉
[PR]

 女子バスケットの元日本代表の主将、吉田亜沙美がWリーグのコートに帰ってきた。2度目の現役引退から、4シーズンぶりの復帰だ。「全てを覚悟したうえで戻ってきているから、何を言われてもいい」とインタビューに語った。

「最後の最後まで迷いました」

 2度目の現役引退から復帰して、10月のWリーグ開幕戦に出場しました。4季ぶりなので、過去にできていたプレーもできない。それも新鮮で楽しい。周りにどう言われたって、何とも思わないですね。ただただチームに貢献したいという思いでプレーしています。

 1度目の引退は、31歳の時です。気持ち的に、続けるのが難しくなってしまった。

 高校生の時に初めて女子日本代表に選ばれ、10年近くかけて、やっと2016年のリオデジャネイロ五輪の切符をつかみました。主将として臨み、ベスト8。目標のメダルには届かなかったけど、バスケが楽しいっていう小さい頃の感覚が、また味わえた。

 だけど、夢がかなった後のモ…

この記事は有料記事です。残り1073文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
吉田純哉
オピニオン編集部
専門・関心分野
スポーツ、文化、教育
  • commentatorHeader
    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2023年10月28日22時10分 投稿
    【視点】

    元アスリートしては羨ましい生き方です。引退したにも関わらず現場から求められるというのは、さぞかしうれしい気持ちになるだろうなと。アスリートにとっての幸せとは、できるだけ長く現役を続けられることだと思うからです。 その一方で、2度も引退を決

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    中川文如
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長)
    2023年10月29日10時2分 投稿
    【視点】

    唐突ですが、大学受験の「浪人率」は年々、下がる傾向にあるそうです。浪人が「失敗」だったり「レールを外れる」ことだなんて全く思わないけれど、自己肯定感が低いとも言われるZ世代のみなさんにとって、浪人って1年間の遠回りに対するネガティブなイメー

    …続きを読む