処理水の放出後、初の調査開始 IAEA団長「重要な1週間となる」
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、国際原子力機関(IAEA)の調査団は24日、放出後初となる日本政府や東電への聞き取りを始めた。IAEAは7月に公表した報告書で、放出計画は国際的な安全基準に合致すると評価。今回は実際の放出について確認するという。
調査団は、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、韓国、マーシャル諸島、ロシア、米国、英国、ベトナム出身の11人の専門家やIAEA職員で構成。日本での調査は27日まで。25日に福島第一原発を訪れ、処理水の放出に関係する設備を視察する予定。調査結果をまとめた報告書は、年内に公表するという。
24日午前に東京の外務省で開かれた会合には、東電や原子力規制委員会、経済産業省の幹部らと調査団が出席。IAEA原子力安全・核セキュリティー局調整官で、調査団長のグスタボ・カルーソ氏が「この1週間は重要な1週間となる。8月以来の海洋放出について確認する最初のステップだ」と述べた。(福地慶太郎)
福島第一原発の処理水問題
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