災害や事故情報 市民の投稿活用 泉南市でアプリ実証実験

田中章博
[PR]

 大阪府泉南市は今月、スマートフォンのアプリなどを通じ、市民が見つけた災害や事故の情報を集める実証実験に取り組んでいる。

 JX通信社(東京)のアプリ「ニュースダイジェスト」を活用。アプリは事故や災害について、利用者からの情報提供と、SNSで投稿された情報を解析し、マップ上で示している。

 市はこのアプリを使い、災害や事故のほか、「道路に穴ができて危ない」「山が崩れている」といったことまで、ホームページなどを通じて市民に情報提供を呼びかけている。1日から31日まで実証実験をしており、効果を検証する。

 山本優真市長は「限られた職員で、災害時にくまなく地域の状況を見るのは難しい。住民参加で情報を提供してもらえればリスクを把握でき、市民の防災意識も高まる」と期待する。

 市は9月にJX通信社と「地域防災力の強化に関する協定」を結んだ。JX通信社によると、こうした連携協定は静岡県磐田市徳島市などとも結んだ。泉南市は全国6例目で、府内では初めてという。米重克洋代表取締役は「行政の公助だけでなく、自分の身を守る自助、住民が助け合う共助を喚起し、地域防災力の強化に役立ちたい」と話す。(田中章博)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません