市役所の移転「必要性理解を」 鎌倉市長ら、3駅前でチラシ配り訴え

芳垣文子
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 神奈川県鎌倉市の新庁舎移転問題について理解を求めようと、松尾崇市長らが23日、市内のJR各駅前でチラシを配った。

 配布したのは、「市役所移転が必要な主な理由」などについて説明したA5判裏表からなるチラシ。移転が必要な理由としては災害時の対策、施設の老朽化、スペース不足、高さ制限などにより現在地での整備が困難なことなどが挙げられている。また現庁舎は行政機能を引き継ぎ、中央図書館や生涯学習センターなどの複合施設として拠点化することが説明されている。

 市では移転計画が進んでいるが、手続きに必要な位置条例改正案が昨年12月の議会で否決された。当初2028年度中に見込んでいた利用開始時期も30年度以降にずれ込む見通しで、チラシ配布も市民の理解を得るための方策の一環だ。

 この日は早朝からJR鎌倉、大船、北鎌倉の3駅に松尾市長や市職員らが立ち、通勤客らにチラシを手渡した。23日からは動画の配信も開始。松尾市長は「あらゆる手段を使って移転の必要性を理解してもらう必要があると考えている」と述べた。(芳垣文子)

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