冠水関連ロードサービス、東北で今夏4倍に 秋田と福島で被害急増
日本自動車連盟(JAF)の東北6県各支部は、6~9月に対応した、冠水に関わるロードサービスは6県で合計776件だったと発表した。秋田や福島などで水害が多発した影響で、昨年同期(184件)から4倍以上に増えた。全国的に水害が相次ぐ近年、担当者は脱出用具などを備えるよう呼びかけている。
JAF東北本部(仙台市)が、各支部で要請を受けて実際に救助作業をした件数を集計。各支部を通じて公表した。
今年、東北6県で最多だったのは秋田で、684件。7月下旬、短時間に大雨が降り、市街地を中心に広範囲で冠水したことが影響した。9月上旬に豪雨に見舞われた福島と宮城でも、それぞれ74件と9件にのぼった。
山形は5件と比較的少なかったものの、8月中旬に東根市内のアンダーパスを走っていた車が水没し、立ち往生した事案などがあった。
東北本部の担当者は「水害はいつあるか予測できないことも多い。脱出用ハンマーなど、日ごろからの準備を心がけてほしい」と話した。(小川尭洋)
東北での6~9月の冠水関連のロードサービス件数
今年 昨年
秋田 684 10
福島 74 6
宮城 9 140
山形 5 10
岩手 4 4
青森 0 14
合計 776 184
(JAF東北本部のまとめから)