被災時にペットをどう守る? 動物フェスで講演

増田勇介

 動物を飼うことへの関心を深めようと、「動物フェスティバル神奈川2023インあつぎ」が22日、厚木市の厚木商工会議所や厚木中央公園で開かれた。ペット防災についての市民講座や、犬猫の譲渡会や盲導犬の実演があった。

 県獣医師会らによる実行委員会が主催。市民講座では、日本国際動物救命救急協会のサニー・カミヤ代表理事が「ペットを守ることができるのは飼い主の皆さんだけ」と話し、被災時にペットの安全や健康をどう守るかについて解説した。

 講座には約50人が参加し、真夏の日中や真冬の深夜に震度7の地震が起きたと想定しての議論も行われた。参加者からは「犬は夏の暑さが心配。停電でクーラーが使えなくなったら、蓄電器と扇風機があるといい」「猫は絶対に逃げる。夜の被災だとどうしよう」といった意見が出ていた。

 サニーさんは福岡市消防局で救急隊員やレスキュー隊員を務めた経験をいかし、犬猫の救急救命法やペットが同伴できる避難所の開設の指導を行っている。講演で、「具体的に考えておくことが大事」と述べ、事前の想定や準備の必要性を訴えた。(増田勇介)…

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