レア機関車・EF64形式 JR東、11月に内部公開イベント

権敬淑
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 11月3日に山梨県甲州市内で開かれる「かつぬま新酒ワインまつり」にあわせて、勝沼ぶどう郷駅前で保存されている電気機関車「EF64―18号機」の運転室や機械室が一般に公開される。国内で2台しか現存していない車両で、JR東日本八王子支社が主催する今回は、同型機関車の運転資格を持つ社員による案内付きだ。

 同支社や、車両を所有する甲州市によれば、1964年に登場したEF64形式は、勾配に対応した設計で、「山男」の愛称があるという。66年製造の18号機は、主に貨物車を牽引(けんいん)し、JR中央線や南武線、青梅線などで活躍したという。

 特産のブドウやワインの輸送にも貢献したとみられる形式の車両で、18号機は2005年の引退後、06年からモニュメントとして駅前で展示されている。

 EF64形式のうち初期に造られた基本形(0番台)は現役を退いていて、現存するのはこの18号機と、JR東日本の秋田総合車両センターにある37号機の2台のみ。今回は、社員の解説付きで内部が公開される貴重な機会だ。

 イベントの参加者はオリジナル缶バッジと、運転士が業務で使う「行路票」のレプリカももらえる。

 公開は11月3日の午前、午後に各6回ずつ。募集は各回10人の計120人。整理券は、午前の部が同日午前10~11時30分、午後の部が同日午後1~3時に同駅で配る。

 先着順だが、引き換えには同駅の売店か、甲州市勝沼ぶどうの丘の売店で商品を500円以上購入したレシートが1人につき1枚必要。詳細は、JR東日本のホームページ(https://www.jreast.co.jp/press/2023/hachioji/20230914_hc06.pdf別ウインドウで開きます)で。(権敬淑)

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