「なんのために20日召集に」怒った官邸 所信表明、異例の延期で

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小木雄太
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 20日召集の臨時国会では、いつもは開会式後に行われる首相による所信表明演説がなかった。23日に異例の延期となった背景に、首相官邸と自民党の国会対策委員会の連携不足を指摘する声がある。物価高対策などをめぐって審議の紛糾も予想される中、早くも政府・与党の国会運営に懸念が生じている。

 16日夜、普段はあまり感情を表に出さない岸田文雄首相の側近が不満をぶちまけた。「何のために20日召集にしたのか」。翌17日になっても「国対はしっかりやってほしい」と怒りは収まらなかった。

 原因は16日の自民、立憲両党の国会対策委員長会談にあった。

 「厳しい状況だったが、お互いに譲歩した」

 国会内で立憲の安住淳氏との…

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この記事を書いた人
小木雄太
政治部
専門・関心分野
国内政治、外交
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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年10月21日14時1分 投稿
    【視点】

    岸田官邸の焦りがよくわかる記事ですが、それにしてもせこい…… 毎年初めの通常国会と違い、臨時国会を召集するかどうかは憲法53条によって内閣が判断しますが、もちろんそれには理由が必要で、それが今回は経済対策のための補正予算案です。つまり内閣は

    …続きを読む