NTT西日本社長が陳謝 子会社の情報流出「管理不十分、私も責任」

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 NTT西日本の森林正彰社長は20日、子会社から約900万件の個人情報が不正流出した問題について「お客様、関係するすべての方々にご迷惑、ご心配をおかけした。深くおわび申し上げる。本件に真摯(しんし)に向き合い、今後同様の事象を起こさないように対応を進めて、信頼の回復に努めてまいります」と陳謝した。今回の問題で、親会社であるNTT西のトップが見解を述べるのは初めて。同日、大阪市内で行われたイベントでのあいさつの冒頭で触れた。

 今回の問題では、NTT西の完全子会社「NTTマーケティングアクトProCX(CX社)」が企業や自治体からコールセンター業務を請け負い、個人情報の保守管理を担った別の子会社の元派遣社員がサーバーから情報を抜き取った。不正流出は2013年7月から約10年間にわたった。一部の情報は名簿業者に渡ったとみられる。

 森林社長は報道陣の取材に対し、「特定の個人が悪意を持って持ち出したことではあるが、セキュリティーの管理の部分がやはり不十分であったと思っている」と、子会社側の不備を認めた。今後、社内の処分を検討するという。森林社長は「私にももちろん責任はあると思っている」と話した。

 子会社「NTTビジネスソリューションズ」の北山泰三社長も20日、「ルールの運用状況や社員一人一人への浸透状況、個人情報保護にかかる社会的な要請の高まりに適切に対応できていたかどうかなどについて、改めて、丁寧に実態に向き合って確認を行った上で、今後の対応を進めていく」とのコメントを出した。

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