ユーは何ゆえスナックへ? 新橋の「初体験ツアー」が熱すぎた

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小林一茂

 中高年のみならず若者にも人気のスナック。しかし、外国から来た人にとっては、楽しみ方も料金体系も分からず、なかなかハードルが高い。そんなスナックの魅力を知ってもらおうと、外国人向けのスナックツアーが開催されている。外国人の「スナック初体験」に同行させてもらった。

 9月下旬、夕闇が迫る東京・新橋。待ち合わせ場所のSL広場に、日本在住のアメリカ人とイギリス人の男女4人がやってきた。案内するのは、ツアーを主催する「オンラインスナック横丁文化株式会社」代表の五十嵐真由子さんと、ガイドの女性の2人。居酒屋や路上にテーブルが並ぶ小道に入り、古いビルの階段を上がっていくと、お目当てのスナック「栗奴(くりやっこ)」があった。扉を開けると、ママの淡路久里さんが「こんばんは」と笑顔で出迎えた。

 5坪の店内には、カウンターとテーブル席が二つ。カウンターには、外国人4人の名前が入った箸袋とおつまみが並べられていた。席に着くと、物珍しそうに店内を見回しながら、さっそくスマートフォンで写真撮影。お酒の種類を確認しながら、ハイボールや焼酎を頼み「カンパーイ!」とママたちとグラスを合わせた。

 留学経験があるガイドの女性は用意していたパネルを使い、流暢(りゅうちょう)な英語で、店主のことを「ママ」と呼ぶことなど、スナックの解説をした。

 酔いが回ると、カラオケが始まった。選んだ曲は、日本生活で知ったというOfficial髭男dismや一青窈、中島みゆきといった歌謡曲。高らかに歌い上げると拍手とマラカスが店内に響き渡った。

外国人には遠い場所と思ったけど…

 米カリフォルニア州から約4…

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