「ラーメン県そば王国」商標登録へ 山形 インバウンド需要も狙う

高橋昌宏
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 消費量日本一のラーメンや「そば街道」を観光資源として売り出そうと、山形県は「ラーメン県そば王国」の商標登録特許庁に申請した。登録後はSNSなどで浸透させ、県外や海外からの観光客の増加を狙う。

 吉村美栄子知事が18日の定例会見で16日に申請したことを明らかにし、「山形県の強みとして(ラーメンとそばの)どちらか一つというわけにはいかないと思い、並べた。しっかりとPRしたい」と述べた。審査には2カ月程度かかる。海外ではラーメンの人気が高いことからインバウンド需要も取り込みたいという。

 尾花沢市や大石田町などにはそばの名店が集まる「そば街道」がある。また、山形市総務省家計調査で2022年の1世帯あたりのラーメン支出額(都道府県庁所在地・政令指定都市)で日本一となったことを受け、「ラーメンの聖地」を今年2月に宣言した。県によると、NTTタウンページのデータベースをもとにした人口10万人あたりのラーメン店舗数も日本一。今月初めて開かれた「日本ご当地ラーメン総選挙」では、「酒田のラーメン」が優勝した。

 吉村知事は県内の市長たちとの懇談の場で「ラーメン県としてPRしたい」などと提案し、賛同を得たという。「酒田のラーメンが全国1位になり大きなはずみとなった」と語った。(高橋昌宏)

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