JR中央快速線の2階建てグリーン車初公開 導入は24年度末以降

藤田大道
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 JR中央快速線に2024年度末以降に導入予定のグリーン車について、JR東日本は18日、実際に使われる2階建ての車両を報道陣に公開した。両開きのドアでスムーズな乗り降りが見込めるほか、終点駅での方向転換の際、座席を自動で回転できるという。

 同社によると、乗車には、通常の運賃とは別に料金がかかる。距離や曜日などによって金額が変わり、平日は50キロ未満で780円など。前の席の背面につくテーブルを使えるほか、各席にコンセントも備える。

 中央快速線(東京―大月)と、直通運転する青梅線(立川―青梅)が導入の対象となる。現在の10両編成にグリーン車両2両(定員計180人)を加え、12両編成で運行する。

 導入方針を表明した15年当初は20年度中のサービス開始を目指していた。その後、駅のホーム延長工事に想定以上に時間がかかったり、半導体不足の影響で車両製造が遅れたりしたため、延期していた。都心から延びる主要5路線(中央、東海道、東北、常磐、総武)では、最後のグリーン車導入となる。

 JR東日本八王子支社企画総務部の宇野弘之・経営戦略ユニットリーダーは「中央線でも着席乗車のニーズは高い。通勤や通学のほか、観光など幅広く利用してもらえれば」と話した。(藤田大道)

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