目立つ「選択的ニュース回避」 日本が最多の「つながらない人たち」

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喜園尚史
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「ニュース離れ」という言葉を聞いたことがありますか。ニュースを意識的に避ける人たちが増えているという調査結果が出ています。スマホなどを通じてニュースに手軽に触れることができる時代に、何が人々をニュースから遠ざけているのか。「ニュース離れ」してますか?(喜園尚史)

 この調査は、英国のロイタージャーナリズム研究所が毎年公表している「デジタルニュースリポート」。日本を含む46の国と地域を対象に、デジタル化によるニュースへの影響などを調査、分析している。

あえてニュースを避けようとしている?

 質問の中に、こんな項目がある。

 〈最近、あえてニュースを避けようとしていると思いますか〉

 「頻繁に」「時々」を合わせると、今年のリポートでは全体で36%にのぼった。前年より2ポイント減っているものの、2017年と比べると7ポイント増加している。日本は11%と全体よりも低く、前年に比べて3ポイント減っているが、17年に比べると5ポイント増えている。

 同研究所は、この傾向を「選択的ニュース回避」と名づけている。なぜ、ニュースを避けるのか。

 昨年、複数回答で尋ねたところ、最も多いのは「政治や新型コロナウイルスなどのテーマが多すぎる」(43%)だった。次いで、「気分に悪影響がある」(36%)「ニュースの量に辟易(へきえき)している」(29%)「信頼できない/偏向している(29%)」となっている。

 昨年から調査に参加しているNHK放送文化研究所によると、国内でも「政治や新型コロナウイルスなどのテーマが多すぎる」(27%)が最も多く、「信頼できない/偏向している(18%)」「気分に悪影響がある(17%)」などが続く。

 また、今年のリポートでは、新たにニュースを避ける人を対象に、「具体的な方法」についても聞いている。

選択的なニュース離れの「具体的な方法」は?

 約半数の人がソーシャルメデ…

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