都議補選(立川)、都民ファ・伊藤氏と立憲・鈴木氏初当選 自民落選

東京の政治

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 東京都補欠選挙立川市選挙区、被選挙数2)が15日投開票され、伊藤大輔氏(48)=都民ファーストの会公認=と鈴木烈氏(49)=立憲民主党公認=の新顔2人が初当選を決めた。新顔の木原宏氏(47)=自民党公認=も合わせた三つどもえの争いに勝利した。

 都選挙管理委員会によると、当日有権者数は15万4306人。投票率は27・39%(2021年の前回都議選は37・24%)だった。

 同補選は、9月の立川市長選に都議2人が立候補したことに伴って行われた。前回の都議選は立憲と自民が議席を得ていた。また市長選は、立憲所属だった前都議が、前自民都議を破って初当選していた。

 9月の市長選にも立候補した伊藤氏は、告示後に繰り返し応援に入った都民ファ特別顧問の小池百合子知事とともに支援を呼びかけた。

 鈴木氏は、立憲の野田佳彦元首相や蓮舫参院議員=同=らとともに支持を訴えたほか、共産党れいわ新選組、東京・生活者ネットーワークなどからも支援を受ける「野党共闘」で挑んだ。

 木原氏は、立川市議を5期務めた経験から都と市のつなぎ役を務めるとアピール。高市早苗経済安保相や生稲晃子・自民参院議員=東京選挙区=らの応援を受けた。

【当選】伊藤大輔氏(都民ファーストの会公認) 17499票

【当選】鈴木烈氏(立憲民主党公認)      12141票

    木原宏氏(自民党公認)        12050票

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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2023年10月15日23時2分 投稿
    【視点】

    投票率が低い選挙で、無党派頼みと見られがちな都民ファーストの会候補がトップ当選したことに注目したい。 都民ファーストは地域政党として、無党派層のみならず、国政では自民や立憲、維新などを支持する層にも食い込む力がある。その要は小池知事だ

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年10月15日22時47分 投稿
    【視点】

    無党派層の規模が大きく、また組織票のウェイトがそう大きくない東京では、野党が分裂して三つ巴になっても、自民がまさかの3位で脱落するという現象が起こり得ます。投票率が低い自治体選挙でもこうですから、投票率がそれより高くなってとくに無党派層の投

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