権威おとしめた自覚はないのか 立ち去る細田氏、記者がみた罪深さ

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与党担当キャップ・石井潤一郎
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視点 与党担当キャップ・石井潤一郎

 13日に開かれた細田博之衆院議長の記者会見に出席した朝日新聞の記者が、これまでの細田氏の言動を踏まえ、この日の会見をどう見たか。思いを率直に記した。

 国会のトップである衆院議長は「全国民の代表」である国会議員に範を示す立場にある。それだけに中立性や公正性、さらには高い見識や品性が求められるはずだ。疑惑まみれの時点で、議長の適格性に疑義が生じていたが、説明責任をないがしろにしてきた振る舞いは多くの国民の目にとまり、衆院議長の権威や政治への信頼を著しく失墜させてきた。

 ようやく会見に応じはしたが、誠実に説明責任を果たそうとする気概は見えず、「三権の長」への信頼は回復するどころか、さらに地に落ちた。細田博之氏の罪は深い。

 そもそも会見時間を30分間…

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    星野典久
    (朝日新聞政治部次長)
    2023年10月13日21時41分 投稿
    【視点】

    細田議長の言動が、国民の代表たる国会の権威をおとしめたとの鋭い指摘です。先ほど細田議長の会見メモを読み返していて、もう1点、気になるやりとりがありました。 記者)細田議長自体が旧統一教会をどう思われてるんですか。組織的であり継続的で悪

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