ゲイと明かした元オールブラックス選手 「男らしい」超え示したもの

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 強くて、男らしくて、妻や子どもがいる。

 ニュージーランド(NZ)出身のキャンベル・ジョンストンさん(43)はかつて、「オールブラックス」という愛称で知られる母国のラグビー代表の選手たちに、そんなイメージを抱いていた。

 4歳でラグビーを始めた。長く務めたポジションはFWの「プロップ」。最前列で相手選手と直接組み合う、スクラムの要だ。

 大学卒業後、NZ有数のクラブ「クルセイダーズ」に入団。スクラムの強さを買われて、2005年にはオールブラックスの一員に選ばれた。

 代表選手として3試合に出場。NZだけでなくフランスなど欧州のクラブでもプレーした。

 ラグビー選手なら誰しも憧れる真っ黒なジャージーを着ることができ、充実した選手生活だった。

 ただ、心の片隅に複雑な思いを抱えながらプレーしていた。

 自分は「男らしい」ラグビー…

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