神戸市、人口150万人下回る 22年ぶり、ニュータウン衰退などで
小川聡仁
神戸市は12日、人口が150万人を下回ったと発表した。2001年以来22年ぶり。関西地方の中核の市だが人口減少に歯止めがかからず、大台を割り込んだ。
市によると、10月1日時点の推計人口は149万9887人となった。
神戸市の人口は11年の154万5千人をピークに減少に転じ、15年に福岡市、19年に川崎市に抜かれた。20年の国勢調査では、20ある政令指定都市のうち7番目の人口規模となっている。
市によると、特に人口減が顕著なのは、高度経済成長期以降、北区や西区など郊外で開発された、大規模な新興住宅街(ニュータウン)。ニュータウン人口は15年の約51万5千人から5年間で2万9千人減った。
久元喜造市長はこの日の会見で、阪神・淡路大震災が市の財政を圧迫、経済振興や町づくりが遅れ人口が抑制されたとの見方を示し、「ボディーブローのように効いてきた」と話した。