極楽のような宿泊を 寺とホテルの一体化ビル、大阪・心斎橋に完成

金居達朗
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 「みってらさん」として親しまれる三津寺(大阪市中央区)の改築が終わり、寺とホテル、商業施設が一体化した建物がほぼ完成。11日、開業に先駆けて報道陣らに施設が公開された。11月26日開業予定。

 商業ビルなどの開発を手掛ける東京建物東京都中央区)と三津寺の共同プロジェクト。焼失後、江戸時代後期に再建された三津寺の本堂を「曳家(ひきや)」という技法でジャッキアップし、元の位置から大阪のメインストリート「御堂筋」に面した場所まで移動。移動させた本堂を包み込むような形でホテルや商業施設が建てられた。50年間の定期借地権契約で、三津寺は賃料を本堂や仏具などの改修費用にあてるという。

 三津寺の加賀俊裕副住職は、「大通りに面して、一般客にもオープンな寺となった。ハイブランドが軒を連ねる御堂筋だが、香水の香りの隣にお香の香りも漂って、歩いて楽しい空間になれば」と話していた。(金居達朗)

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