山口大の「働き方改革」表彰を取り消し 医学部のアカハラ問題で

大室一也
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 山口大学医学部の女性講師が上司の教授からアカデミックハラスメント(大学でのパワハラ)を受けたとされる問題をめぐり、山口県労働政策課は10日、今年度の「やまぐち働き方改革推進優良企業表彰」での山口大の優秀賞を取り消すと発表した。

 女性講師がアカハラを受けた上、大学にアカハラを否定されたためにうつ病を発症したとして、労働基準監督署が労災を認定。女性講師は大学と教授に計330万円の損害賠償を求めて9月28日付で山口地裁に提訴した。

 同課は同月29日、働き方改革に積極的に取り組む「誰もが活躍できるやまぐちの企業」のうち、総合的に優れた取り組みを行い、成果を上げているとして、山口大学など4団体を優秀賞に選んだと発表した。しかし、同日付の報道でアカハラの問題が発覚。「働き方改革優良企業認定・表彰等審査会」が10月6日、賞を取り消し、表彰の対象としないことを決めたという。

 表彰式は予定通り同月19日に県庁であり、村岡嗣政知事から3団体などに表彰状が手渡される。(大室一也)

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