若者言葉は乱れていない ギョプる、ギョプれば…奇抜の中にも規則性
「お前今日何したんだよ」「すこ」「蛙化(かえるか)現象」といった流行語から見える、若い世代にとっての「面白さ」とは。宇都宮大講師の堀尾佳以さんに聞きました。
若い人は、新しい言葉を作ることを楽しみ、遊ぶものです。「蛙化現象」もその一つで、元の心理学の用語を、好きな人のある行動をきっかけに気持ちが冷める、という意味にアレンジして使われました。「蛙化現象」がはやるとまもなく「蛇化(へびか)現象」という派生語が登場しました。好きな人の全ての行動を素敵だと肯定し、受け入れるという意味で、蛇はカエルを丸のみすることから来ています。好きな人や恋人が何をしても面白く感じる「キング化現象」というのもあります。
いつの時代も若者言葉はありますが、言葉を木にたとえると、近年の若者言葉の大きな幹は「面白さ」と「かわいさ」。枝の伸び方に、その時々の流行が表れます。たとえば「よきよき」など古語や、「でら」など方言がはやったことがありました。今は、「ちゅき」「はにゃ」など舌足らずな言葉が好まれます。
「かわいい」は、この20年…
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- 【視点】
堀尾さんがおっしゃる「『面白がれる』こと自体が、若さの力なのかもしれません」に強く共感します。言葉はもっとおもしろがれる。 「正しい言葉」も時と場合によっては必要ですが、枠組みを決めない方が、もっと豊かにコミュニケーションできるのかもしれ
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