普段、集団で生活しているアリを、ひとりぼっちの環境におくと寿命が短くなってしまう。孤立したアリに何が起きているのか。
産業技術総合研究所などの研究チームは、1匹だけでケースにいれた「孤立アリ」と、10匹をケースにいれた「グループアリ」にわけ、アリに2次元バーコードを背負わせて、行動を観察した。
グループアリは、1時間ほどたつとほとんどが巣の中に入り、数匹が外で見張るというアリの習性通りの行動をしていたが、孤立アリは、壁際をウロウロする時間が長く、巣に入ってもすぐに出てきてしまうなど「異常」な行動をとっていた。
さらに、グループアリは、観察を終えた50日がたっても、8割近くが生きていたのに対し、孤立アリの半数が25日ほどで死んでしまった。
なぜ異常な行動をとり、寿命が短くなってしまうのか。
研究チームは実験開始から2…
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