高さ20メートルの曲芸、陸前高田で4年に一度の梯子虎舞

東野真和
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 高さ20メートルのはしごの上から大漁・豊作の祈願と悪魔払いをする岩手県陸前高田市の根岬梯子虎舞(ねさきはしごとらまい)が8日、同市広田町の黒崎神社例大祭で披露された。

 祭典は4年に1度行われ、8地区の祭組が参加する。東日本大震災直後の2011年秋の例大祭でも披露された。神様が出雲国に赴く途中、行く手を阻んだ唐獅子を才坊というお供が岸崖へと誘い出し、神様を通したという伝説が由来とされる。はしごは震災後に1本の巨木を切り出して新調され数メートル長くなった。

 太鼓や笛の音に乗って虎と才坊が晴天の空に向かって49段のはしごを上り、紙吹雪をまくと、見上げていた観客から大きな拍手が起きた。半世紀にわたり携わる菅野修一さん(70)は「これからは地域外の人にも積極的に見てもらい、担い手を増やしたい」と話していた。東野真和

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