神戸市、王子公園に関学大を誘致 経済効果に期待、樹木伐採に批判も

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小川聡仁

 神戸市が市民の憩いの場・王子公園(同市灘区)の再整備を計画している。学生約4千人規模の大学キャンパスを誘致する方針で、9、10日に市民向けの説明会を開く。だが樹木の伐採本数も「未定」のままで、計画に反対する声もある。(小川聡仁)

 「大学の立地は計り知れないメリット、効果がある」。神戸市の久元喜造市長は昨年12月の会見で計画に意欲を示した。

 公園は1950年に開設。市内中心部から2・5キロと近く、阪急・王子公園駅の目の前にある。パンダがいる動物園や遊園地、スタジアムがあり、春は花見の名所としても知られる。

 施設の老朽化などから久元市長は2021年1月に再整備する方針を表明。若者の定住や交流人口の増加、都市ブランドの向上のためとして、大学の誘致を目玉に掲げ、公園全体の約2割にあたる約3・5ヘクタールを大学に売却する方針を示した。

王子公園、再整備でどう変わる?

 そこに手を挙げたのが約2万5千人の学生を抱える関西学院大だ。29~31年に新たなキャンパスを開設し、学生約4千人、教職員約200人を受け入れる計画を立てている。

 市は、街に大学生らが増える…

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