世界気象機関(WMO)は5日、9月の世界の平均気温が観測史上最も高かったと発表した。これまでの観測記録を大幅に更新した。現在のところ、2023年はこれまでで最も気温が高い年になりそうだという。
欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」のデータでは、9月の世界の平均気温は16・38度で、これまでで最も暑かった20年9月を0・5度上回った。C3Sは更新した幅が「並外れている」としている。産業革命前の平均と比べると、1・75度高い。
今年は太平洋の東側の海面水温が平年よりも高くなる「エルニーニョ現象」の影響もあり、世界の6~8月の平均気温も観測史上最も高くなった。
WMOはC3Sのデータに加え、他の気象データも合わせた分析をしている。それによると、今年1~9月の世界の気温は、これまで最も暖かかった2016年に比べて0・05度高く、産業革命前より1・4度高いという。
南緯60度から北緯60度の…