IRいしかわ、来春運行の金沢以西 運賃14%値上げ申請

土井良典
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 IRいしかわ鉄道(金沢市)は、来年3月16日の北陸新幹線の県内全線開業に伴い、JRから運行を引き継ぐ金沢駅以西の北陸線・金沢―大聖寺間(約46キロ)の運賃案を国に申請した。大人の普通運賃で平均14%引き上げる。

 普通運賃は、2015年の北陸新幹線開業ですでに運行を引き継いだ金沢以東(倶利伽羅まで)の上限運賃「JR西日本の運賃の19%増の額」を維持し、国への申請は19%で行った。ただ、実際の運賃は、激変緩和措置を含めて、来年3月から5年間は14%アップにとどめるとしている。

 大人運賃は、金沢から大聖寺までが980円(現行860円)、小松までが580円(同510円)、松任までが230円(同200円)など。一方、これまで別会社にまたがっていた金沢以東―以西の運賃は、東金沢―西金沢で230円(同270円)となるなど下がる場合もある。

 通学定期券は原則、現行の金額をすえ置く。運賃は国の認可を受け決定する。

 IRによると、金沢以西の方が以東よりも利用者が少ないことが見込まれ、1キロあたりの利用人数は以東の7割相当とみる。そんななか、運賃を最大限抑えたという。12月に発表される見通しのダイヤについては「JRが運行している本数の維持は大前提」としている。地元では小松―大聖寺間の増便を求める声もあり、ダイヤも注目される。(土井良典)

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 IRいしかわ鉄道(金沢市)は、このほど作った同社初の公式マスコットキャラクターについて、公募の結果、愛称を「あいまるくん」に決めた。

 全国から1915件の愛称案が集まった。応募数が上位の案10件のなかから、社員が選んだ。IRいしかわ鉄道は、社名にちなんで「愛ある鉄道」をめざしており、マスコットもまるっこい。実態に合うことが決め手になった。

 あいまるくんは、加賀藩主・前田利家の幼名が「犬千代」だったことから、モチーフはシバイヌ。おちゃめで頑張り屋な性格としている。

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