訪日客向けJRパス、最大77%値上げ 7割が敬遠の調査も、社長は…

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高橋豪

 新幹線や特急を含むJR全線で使える訪日客(インバウンド)向けのフリー切符「ジャパン・レール・パス」が今月から値上げされた。発売された国鉄時代の1981年以降、消費増税を除いて初めてのことだ。平均7割ほどという大幅値上げにより、訪日需要はそがれないのか。

 パスはJR旅客6社が共同で販売し、新幹線の「のぞみ」と「みずほ」以外は乗車できる。普通車用とグリーン車にも乗れる2種類で、有効期間は7日間、14日間、21日間がある。

 値上げされたのは、10月1日の購入分から。「普通車7日間」は2万9650円から約69%高くなり、5万円に。値上げ率が最も高いのは「グリーン車7日間」で、3万9600円が7万円と約77%上がった。

 その分、これまではパスで乗れなかった「のぞみ」と「みずほ」も、追加料金を払えば乗れるようになる。また、対象となる全国の観光施設や宿泊施設で割引がきくようになる。

新幹線1往復で元がとれる

 値上げのインパクトは大きく…

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この記事を書いた人
高橋豪
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
モビリティー、インフラ、観光、中国語圏